レッドイリーゼ ~虹の向こうのどこかに青い鳥が
ハーツ産駒は3頭いるのですが母実績、厩舎等々勘案するとこの1頭かと
スタイルリスティック15 (父ハーツ・♀) 手塚師・5万
ハーツ×母父Storm Catはウインバリアシオンがそうですね。「ハーツは母系にスピード馬」が私の持論なのでそれにも合致します。
繁殖成績はタキオン産駒のジゼルが3勝、ステゴ産駒のアルティスタ(ロードに非ず)が2勝…それなりに計算はできそうですしそろそろ大物が出ても不思議ではないですかね。
馬体は測尺みて「え? こんな小さいの?」と思ってしまうくらい。先のプリンセスルシータ15とより小さい398キロですがボリューム感がありますね。逆にこれからあまり成長しないかもしれませんが小っちゃい牝馬ならわが軍お手の物(笑)、東サラ、ハーツならセシリアという先達もいます。売ってくれるかどうかは別にしてこれには申し込む予定。
ということでこの時にもう出資を決めてる模様。ちなみにこの馬の次のページがレッドラフェスタでした。
時は流れてデビューは2歳12月…なのですが除外されてこの年初めて行われた12/28平日競馬でデビューとなりました。善良なる社員ならお仕事の日ですが、スチャラカ社員は年休取って中山にGo!
アンジュ様ほどではないのですがパドックではガン飛ばし(その後の情報では代打で世話した厩務員さんも「殺されるかと思った」ほどの馬らし)、この厩舎には珍しいマチャミ騎乗(この馬入厩前から営業したらし)でしたが難なくデビュー戦を飾ります。この時のマチャミの評が「もってマイル」までと、ハーツ産駒でそんなことあるかいなと思ってたのですが結果的にはその見立てが100%間違ってるとも言えなくはなくない…ということはご承知の通りかと。
でも当時はマチャミの進言を受けたのか1400の春菜賞に出ますがここは3着、アネモネS6着でクラシックはなりませんでした。マチャミはこのアネモネSが最終騎乗になってます。
休みを入れ6月に復帰しますが2戦さえず、で再度休養、秋に復帰してからは勝てないまでも掲示板近辺の競馬が続き、夏の福島で満を持してトサキサン騎乗、1回目はこけますが2回目で今はやりのカイト騎乗のプロスペリティのアシストを受けて勝利…ですが結果的にはこれが最後の勝利になりました。
ここから爪の状態やらが思わしくなくなってようで、まずこの後12月まで休養、復帰後はたまーに好走するけど…な馬になってしまいました。やる気がなくなると丸わかりになるT2先生、この馬については一応やる気は見せてたようですがルヴォワールの比ではないことは明らかでした。
転機があったのは今年になってから、1年ムダにした挙句、T2先生は突然1200を使います。
確かにアンシェルは1200路線で一花咲かすことができましたけど果たして?
レースは予想通り後方から、後方尽と思って見てたら直線ものすごい脚で伸びてきて3着に、スムースに外に出せたらきわどかった…そう思わせるような脚でした。
こうなるともう一度この条件で…となるのは当然、秋4戦目を承知でもう一度使ってきます。それがこの間のレースでした。ミライ君は前走ほどうまく乗ったという感じではなかったのですが4着、この競馬に徹すればいつかは?と思える内容でした。
で、さすが秋4戦で疲労が…ここで立て直すと3月中に競馬を使うことは難しくなる。この馬は3月引退とは書いてなかったしT2先生も定年延長にやる気を見せてたのですが…
引退
本馬は2月7日の中京競馬に出走し4着での入線。現状のコンディションや6歳という年齢を踏まえ本馬の今後について関係者間で協議をおこないました結果、繁殖生活に備えるためここで引退の運びとなりました。出資会員様へは追って書面でもご報告いたします。長い間、レッドイリーゼ号へのご声援ありがとうございました。
手塚調教師「今日も厩舎周りを引き運動で調整しました。引き続き歩様は安定していて、蹄の状態もいい意味で変わりありません。ただ、やはり飼い葉食いがひと息なのも相変わらずで、ここにきてコンスタントに使ってきた疲れが出てきているようです。ここ数戦の走りからも、もうひとつ勝ち星を増やして…という気持ちはありますが、立て直しには時間が必要だろう現状や年齢を考えれば無理をさせるわけにはいきません。お母さんとしての大事な仕事も控えている血統馬ですしね。残念ではありますがオーナーサイドとも相談して、このタイミングで引退という形をとらせていただきました。2歳時にデビュー戦を好内容で勝ってクラシックを意識させてくれましたが、そこから1勝クラスを勝ち上がるのに時間を要してしまいました。ポテンシャルの高い好素材だっただけに、大きなところを狙いにいけるように導いてあげられなかったことが悔やまれます。これから繁殖牝馬として新たな一歩を踏み出すわけですが、華やかな血統背景の持ち主で半兄に重賞ウイナーがいるイリーゼの繁殖牝馬としての魅力は大きいですし、素晴らしい子供をターフに送り込んでくれることでしょう。いつかイリーゼの仔を手掛ける機会があったら嬉しいですね。まだ先ですが楽しみに待ちたいと思います。今日までたくさんの応援をいただき本当にありがとうございました」
間違ってる人も多いのですが母のスタイルリスティックは預託牝馬ではありません。それが証拠に昨年の募集で、娘のジゼルの子はシルクに行ってます。なので社台に最終選択権があるんでしょう。で、この子もセシリアのようにG1でもというのならまだしも、レーセーに見ればあと1つ勝ったところで準オープンですからね。スタイルリスティックの後継がまだジゼル1頭しかいないということもあるのでしょう…というわけで引退となりました。
まあしょうがないという気持ちともう少し走らせてみたかったという気持ちと…続きは娘に…と言っても娘が募集されるとは限らないというのがバイヤーである東サラの宿命でもあります。
ジゼルの例はあるのは確かですが、あれは打診を東サラ側が蹴ったという雰囲気もあります(昨年東サラで1頭も募集しなかったモーリス産駒)。社台もバカではないですからその辺のところは弁えてると思いますのでナントカ夢の続きを見させてもらえばと思ってます。とにもかくにも長い間お疲れさまでした。
| クラブ馬主・その他 | 21:46 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑