アプリコットベリー ~見返してやるんだわ あなたのこと
今やキャロの看板となってる「母馬出資者優先権」…それを初めて行使して出資したのがこの馬でした。ちなみにフィックルベリーの2番子は東サラ募集となってしまいその後白老がフィックルベリーを売りやがったのでもう母馬優先権を行使することはないと思われます。
話をベリ子(フィックルベリーの子ですから略せばベリ子です(笑))に戻して、この馬がキャロ募集になると知った時から「母馬優先権を行使して出資する」と決めていたのですが、気になったのが382キロと発表された馬体重、まあ父も母も小さな馬でその初子の牝馬…大きなはずはないわけですが(苦笑)。とりあえずツアーで実馬拝見、白老の生産ですから一番最初の早来Fに出てきます。

馬体もそうですが父ステゴと聞けばやはり気になるのが気性でしょう。
当時の私のコメント
フィックルベリー12、誰が何と言おうと行くと決めてる馬です。「小さい」というだけでほかに欠点はないように思いますがね。しいて言えばエスポ君みたいな曲がった流星が難かと(笑)。担当に聞いてみましたが「父に似てる」とのこと。「でもおとなしいですよねー」といった瞬間暴れだしました(爆)。
「遅生まれなのでもうちょっと成長するだろうけど」という話でしたが、「お母さんが420~430くらいで競馬してたのでそのくらいまで行きますかね?」と聞いたら「そこまでいければいいですけどね」との返答、私は覚悟してますがプチ馬が嫌いな人は見送ったほうがよろしいかと。
なおベリ子の出走時最高馬体重は404キロ、420まではいきませんでした(苦笑)
フィックルベリーは熱心なファンが多いのですが380キロ台のステゴの牝馬が人気になるわけもなく、母馬優先権のかいあってスンナリと当選、名前もアプリコットベリーと決まってデビューを待つだけになりました。
昨日書いたエルマンボはすったもんだがあったのですがこの子はすんなりとデビューにこぎつけ母が得意としてた札幌の新馬戦でデビュー、あやや君は母の新馬戦を見てたわけでもないと思うのですが、意表を突く逃げ、直線アットー的人気の馬が妨害食らったときはモロタと思ったんですがねえ…札幌の直線は長く惜しくも2着。
2戦目も4着としてしまったベリ子はそのまま休養、3戦目は年が明けた1月の京都の未勝利戦でした。

これが競馬場で見た最初のベリ子、ですがこのレースは大敗。
体が小さい馬なんで滞在競馬がよろしかろうと2月の小倉へ。ここで1週目3着のあと中1週の牝限戦でまたまた3着、怒りの大久保先生様はなんとレントーを命じます。400キロない小柄の馬に小倉4週で3戦って…
これで結果が出なかったらバリゾーゴンの嵐でしたが

重馬場のなかインを突いたフーマの騎乗に馬が応えて見事勝ち上がり。4th Down ギャンブルに成功します。
まずは一安心。
このあとさすがに一息入れて復帰戦は5月の京都、ここを8着と大敗、輸送距離は短いし直線も坂はない…ベリ子には向いてそうなコースなんですが2度大敗というのが現実、京都は合わなさそうです。
この後約1年、1回中京を使った以外は小倉となぜか京都のレースばかり使うのですが、掲示板の下のほうに入るのがやっと、結局「降級前の1勝」を逃してしまいます。
夏は母も得意としてた北海道でしたが多少はいいもののやはり掲示板の下の方…勝つための何かが足りなんでしょうねえ。
北海道の後は休養に入り11月、京都開催のある時期ですがおそらく小回りコースが良いという判断で京都ではなく福島までもっていってのレース

ベリ子2勝目!
勝ち星の上では母と並びクラスの上では超えました。なお乗ってた元気はトップタイの5勝目です。
で、昔のキャロなら1000万下まで上がれば繁殖入り確定でしたが今は牝馬の選別が厳しいし、祖母、母売っちゃってる状態ですからこの血統の評価が低いと考えられるわけで、繁殖入りを確実にするにはあと1勝は欲しいと思ってました。
このあたりから体質がしっかりしてきたのかあちこちに遠征しだしたし間隔もきつめに使われるようになってきました。先生もナントカ勝たせたいと思ってたのかな。
結局福島での勝利から半年の間に6戦しましたが勝てません。
ラストサマーは北海道かと思いましたが福島にでると調整をしてたところで
7/2 大久保厩舎
「先週の追い切りはいい動きだったのですが、その際に軽く捻挫をしていたようで、右前脚の球節部分が腫れてしまいました。検査の結果骨折はなく、少し楽をさせれば大丈夫という診断でしたが、来週の競馬は厳しいため回避して様子を見ることにします。ご心配をおかけして申し訳ありません」(大久保師)
予定していた8日の福島競馬(松島特別・芝2000m)は登録を見送りました。
このアクシデント、当初は大したことないという判断でしたが…それがどうなったかはご承知の通り。結局5月の御室特別がラストランになりました。
母フィックルベリーは5歳8月、レースに向けた追切の際に腱鞘炎(繋靭帯炎の一歩手前とのこと)を発症して引退してしまったのですが。娘ベリ子も7月に繋靭帯炎で引退…痛めた個所も引退時期も母と似たようなことになってしまいました。ナニモソンアトコロマデニナクテモヨカッタノニ
そ・し・て! この成績では厳しいだろうという私の予測が的中してしまい、ベリ子は繁殖牝馬として売りに出されてしまいました。
白老さん!血統はいいかもしれませんが(といっても活躍馬はハープスターだけですが)未勝利のリュラを残すんならこっちを残したほうがよいと思うのですがねえ。
この結果2代続いたこの血統はここで終焉の時を迎えました(>_<)

2016のツアーの時に撮った写真。
とはいえこぼれたミルクは戻りません。かくなる上は新天地で走る馬を出して白老を後悔させてやりましょう。勝負はまだ始まったばかりです。
ともかく今はお疲れさまでした…と。
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